圧力IH炊飯器の日立RZ-W100GMと東芝RC-10ZWVの違いについて、メーカーを越えて比較しました。
どちらも各メーカーのフラッグシップモデルとして多くの機能が搭載された5.5合炊き炊飯器ですが、比較してみた結果、「コンセプト」や「炊き分けメニュー」、「保温機能」「価格」など7つの面で大きな違いがありました。
自分や家族好みの食感に合わせてご飯を炊きたい、雑穀米などをよりおいしく食べたい、という方には日立RZ-W100GMが良いですね。
一方、お米の銘柄や水の硬度に合った炊き方をお任せしたい、炊きたてのご飯が食べたい、設定操作のしやすさや見やすさも重要、という方には東芝RC-10ZWVがおすすめです。
こちらの記事では、両者の違いと共通点を、1つずつ比較していきます。どちらの購入をしようか迷われている方はぜひ参考にしてくださいね♪
▼【日立RZ-W100GM】
▼【東芝RC-10ZWV】
他メーカーのハイエンドモデルとも比較してみたい方は、こちらの記事もどうぞ!
>>>炊飯器人気6メーカーを比較!タイガー・象印・パナ・日立・東芝・三菱
日立RZ-W100GMと東芝RC-10ZWVの違いを比較!
日立RZ-W100GMと東芝RC-10ZWVの違いを、以下の7点から比較しました。
- コンセプトと特長
- 炊き技と内釜
- 白米の炊き分け
- その他の炊き分けメニュー
- デザインとカラー展開
- その他の機能
- 価格
違い① コンセプトと特長の違い
東芝RC-10ZWVは独自の「真空技術」と釜の中心まで高温キープする「炎匠炊き」、「水の硬度へのこだわり」が大きな特長。
日立RZ-W100GMの大きな特長は以下の3つです。
- 京の米老舗八代目儀兵衛監修の、土鍋釜で炊いたような粒立ちご飯
- 大火力で沸騰、圧力スチームで蒸らす「圧騰甘み炊き」
- 自分や家族好みの食感に近づける「わが家流コース」
京都「八代目儀兵衛」は、代々受け継がれたお米選びと米炊きの技で、美味しい銀シャリを提供する銘店。
その技を、圧力&スチームで炊く「ふっくら御膳」に取り入れたのが「圧騰甘み炊き」です。
画像出典:日立公式サイト
お米をじっくり水に浸した後、一気に加熱することで、ハリがあり、甘みが中に閉じ込められたご飯が炊きあがります。
一方、東芝RC-10ZWVの大きな特長は以下の3つです。
- 独自の熱対流で内釜を均一に高温加熱する「炎匠(ほのおたくみ)炊き」
- 内釜を真空状態にしながら炊飯し、お米の甘みを引き出す「真空αテクノロジー」
- いつもの水で美味しく炊ける「水の硬度調整」
業界トップクラス1420Wの大火力と独自の熱対流が特徴の「炎匠炊き」で内釜全体を高温で均一に加熱し、粒立って甘いふっくらご飯を炊き上げます。
画像出典:東芝公式サイト
また東芝RC-10ZWPは、内釜を真空状態にしてひたし・炊飯・保温します。
真空状態にすることで、お米の芯まで水がしみ込み、加熱でふっくら輝きます。
画像出典:東芝公式サイト
地域差のある水の硬度も調整し、いつもの水でもかたさと粘りのバランスが良い、甘みのある冷めても美味しいご飯を実現します。
違い② 炊き技と内釜
日立RZ-W100GM | 東芝RC-10ZWV | |
---|---|---|
炊き技名称 | 圧騰甘み炊き | 炎匠炊き |
内釜 | 大火力沸騰鉄釜 | 備長炭かまど丸釜 |
内釜厚さ | 釜底7㎜ | |
内釜保証 | 6年間(カーボンフッ素) | 5年間 |
日立RZ-W100GMは、浸し→高温加熱→高温蒸らしの工程で粒立ちと甘みをアップさせる「圧騰甘み炊き」で炊き上げます。
「浸し」は水温40℃に調整し、じっくり吸水!
土鍋釜のような炊き上がりに♪
画像出典:日立公式サイト
内釜は、発熱性が高い「鉄」と伝熱性の高い「アルミ」を中心に構成された「大火力 沸騰鉄釜」。
日立独自の底形状で泡が発生しやすくなっています。
画像出典:日立公式サイト
炊飯中の蒸気は「給水レスオートスチーマー」に回収され、蒸らし時や保温時にスチームとして還元されます。
スチーム保温で40時間までしっとりさを保ちます。
一方、東芝RC-10ZWVの炊き技は、大火力&熱対流の回転方向が切り替わる「炎匠炊き」です。
対流の回転を切り替えることで、釜全体を高温で均一に加熱。大粒ふっくらのご飯を炊き上げます。
内釜は、大きな対流を起こしやすい丸底釜で、内側はダイヤモンドチタン、外側は備長炭入り遠赤外線コートでコーティングされています。
画像出典:東芝公式サイト
遠赤外線は、波長が長く、熱伝導率が高いため、お米の芯まで熱が均一に伝わり、ふっくらとした食感の炊き上がりに。
前述のように、内釜を真空状態にすることで、しっかり水を吸ったお米に芯まで熱を加え、お米の甘みも引き出します。
保温時にも、独自の真空技術で内釜内の空気を追い出し密閉。最長40時間まで美味しく保温できます。
違い③ 白米の炊き分けメニュー
- 日立RZ-W100GMは3つの食感(しゃっきり・ふつう・もちもち)を選択可、「わが家流コース」で自分(家族)好みの食感に近づけていけるのが魅力。
- 東芝RC-10ZWVはかたさと食感を選択可、「かまど名人コース」「銘柄炊き分け」で水とお米に合った炊き方ができるのが特徴。
日立RZ-W100GM | 東芝RC-10ZWV | |
---|---|---|
白米食感炊き分け | 3段階 (しゃっきり・ふつう・もちもち) | 5段階 (かたさ・食感) |
その他白米炊き分け | すしめし 冷凍ごはん 少量 新米 わが家流コース | 66銘柄炊き分け 甘み炊き(食感選択可) すしめし 冷凍用 お弁当 少量 ねらい炊き |
日立RZ-W100GMは、浸しや蒸らしの時間が異なる3つの食感「しゃっきり」「ふつう」「もちもち」から、お好みを選ぶことができます。また、わが家の好みに近づけていく「わが家流コース」が搭載されています。
ごはんを食べたら、スマホアプリから炊き上がりの感想を選んで入力するだけ!
画像出典:日立公式サイト
その他、白米炊き分けメニューとして、
- パサつきにくくレンジでおいしい「冷凍ごはん」
- 少量でも甘みが際立つ「少量炊飯」
- いつもの水加減でも新米がおいしく炊ける「極上新米」
もあります。
新米コースがある炊飯器は少ないです。失敗しがちな水加減をお任せできるのはありがたい!
一方、東芝RC-10ZWVでは66銘柄から選ぶ「銘柄炊き分け」ができること、「かまど名人コース」では5つの食感炊き分けができることが特徴です。
「かまど名人コース」は、東芝RC-10ZWVのおすすめかつスタンダードな炊き方です。
▼銘柄炊き分け66銘柄
画像出典:東芝RC-10ZWV取扱説明書
また、その他の白米炊き分けメニューとして
- 炊きたてのように美味しく食べられる「冷凍ごはん」
- 冷めてもかたくなりにくい「お弁当用ごはん」
- ひたし時間を長くとって甘みをアップさせる「甘み炊きコース」
- 少量を美味しく炊く「少量コース」
- ねらった時間に炊きたてを食べる「ねらい炊きコース」
などがあります。
違い④ 白米以外の炊き分けメニュー
日立RZ-W100GM | 東芝RC-10ZWV | |
---|---|---|
白米以外の 炊き分け | 炊込み・おこわ・おかゆ・ 雑穀米(しゃっきり/ふつう/もちもち/炊込み) 玄米(しゃっきり/ふつう/もちもち/炊込み/ おかゆ)・麦ごはん(しゃっきり/ふつう/ もちもち)・発芽玄米(炊込み)・無洗米 | 炊込み・おかゆ(全粥・五分粥) 雑穀米・玄米・玄米がゆ 麦ごはん・発芽玄米・分づき米・胚芽米 おこわ・無洗米 |
日立RZ-W100GMの特長は、雑穀米や麦ごはんで食感が選べることです。白米と同じく、しゃっきり・ふつう・もちもちの3通りから選ぶことができます。
食感が苦手という方も食べやすくなります♪
東芝RC-10ZWVは、雑穀米などの「健康米」がシンプルに網羅されていることが特長です。
画像出典:東芝公式サイト
違い⑤ デザインとカラー展開
日立RZ-W100GM | 東芝RC-10ZWV | |
---|---|---|
カラー | 漆黒 | グランブラック・グランホワイト |
操作部 画面 | ||
サイズ | W24.8×D30.2×H23.4 | W25.3×D32.8×H24.6 |
ふた開き時高さ | 44.7cm | 44.1cm |
重さ | 6kg | 7kg |
画像出典:日立公式サイト/東芝公式サイト
どちらも角形、カラーは日立RZ-W100GMがブラック系のみ、東芝RC-10ZWVは2色展開です。
また、画面はどちらも大文字で見やすいですが、日立RZ-W100GMはボタン式、東芝RC-10ZWVはタッチパネルです。
特筆したいのは、東芝RC-10ZWVの
- 写真入りで見やすく選びやすい画面
- キーを使わないときは表示が消える
- 画面の色をブラックとホワイトから選べる
という点です。
どちらもトップパネルと中のフレームは凸凹が少なく平らで拭きやすくなっています。
画像出典:日立公式サイト
毎回洗うパーツはそれぞれ3点、日立RZ-W100GMでは「内がま」「ふた加熱板」「プレート」、東芝RC-10ZWVでは「内釜」「蒸気口」「内ぶた」です。
違い⑥ その他の機能
日立RZ-W100GM | 東芝RC-10ZWV | |
---|---|---|
その他の機能 | 蒸気セーブ 再加熱 抗菌加工 炊飯予約2メモリー スマホ連携 | 炊飯予約4メモリー キーロック機能 画面色切替え スマホ連携 ガイド機能 |
日立RZ-W100GMでは、
- 蒸気がほとんど出ず置き場に困らない「蒸気カット」
- 保温中のご飯を温めなおせる「再加熱」
- スマートフォン連携
といった機能があります。
「蒸気セーブ」は置き場所を選ばない他、お子様やペットの熱傷リスクの軽減、つわり中の不快感軽減などに役立ちます。
アプリ連携では、
・外出先から予約時間の確認や変更
・ごはんの炊き上がり食感の評価や調整
・調理メニューの閲覧
・炊飯工程のお知らせ
・お米の在庫管理や発注
などができます。
一方、東芝RC-10ZWVでは、
- 操作方法を案内してくれる「ガイド画面」
- スマートフォン連携
- いたずらや誤操作を防ぐ「キーロック機能」
といった機能があります。
スマホアプリでは、
・外出先から予約時間の確認や変更
・お好みに合わせて炊き方や設定を変更
などができます。
違い⑦ 価格
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日立RZ-W100GMと東芝RC-10ZWVの比較一覧表
日立RZ-W100GMと東芝RC-10ZWVを表でも比較していきます。
紹介しきれなかった細かい違いもチェック!
日立RZ-W100GM | 東芝RC-10ZWV | |
---|---|---|
カラー | 漆黒 | グランブラック・グランホワイト |
最大容量 | 5.5合 | |
加熱方式 | 圧力&スチームIH | 真空圧力IH |
炊き技名称 | 圧騰甘み炊き | 炎匠炊き |
保温/時間 | スチーム保温/最大40時間 | 真空保温/最大40時間 |
内釜 | 大火力沸騰鉄釜 | 備長炭かまど丸釜 |
内釜厚さ | 釜底7㎜ | |
白米食感炊き分け | 3通り+α | 5通り+α |
その他白米炊き分け | わが家流コース | 66銘柄炊き分け |
高速炊飯 | 21~35分 | 16~27分 |
エコ/無洗米 | 〇/〇 | 〇/〇 |
冷凍用/弁当用 | 〇/ー | 〇/〇 |
おこげ | ー | ー |
液晶 | LEDバックライト | タッチパネル |
スマホ連携 | 〇 | 〇 |
蒸気セーブ | 〇 | ー |
洗うパーツ | 3点 | 3点 |
クリーニング機能 | 〇 | 〇 |
1回炊飯時消費電力 | 153Wh | 192.1Wh(エコ182.9) |
保温時消費電力/時 | 16.7Wh | 14.3Wh/h |
年間消費電力 | 81.3kWh(エコ) | 91.1kWh |
サイズ | W24.8×D30.2×H23.4 | W25.3×D32.8×H24.6 |
ふた開き時高さ | 44.7cm | 44.1cm |
重さ | 6kg | 7kg |
年間消費電力約80kWhを電気代に換算すると2480円/年、約90kWhだと2790円/年となります。
▼【日立RZ-W100GM】
▼【東芝RC-10ZWV】
日立RZ-W100GMと東芝RC-10ZWVはどっちがおすすめ?
ここまで
日立RZ-W100GMと東芝RC-10ZWVの違いと共通点をまとめた結果、
重視するポイントにより、おすすめの製品が変わります。
日立RZ-W100GMがおすすめの人
日立RZ-W100GMの魅力は、甘みが際立つふっくらご飯を炊き上げられること、雑穀など白米以外も食感炊きわけができること、自分や家族好みの食感に合わせて炊飯できることです。
そのため、以下のような方には特におすすめです。
- 自分や家族好みの食感に合わせて炊きたい
- 雑穀米や玄米も、食感にこだわりたい
- 新米は水加減がむずかしい
- 少量でもおいしく炊きたい
- 長時間、炊飯器で保温することがある
- 保温したご飯を温かくして食べたい
- 蒸気セーブ機能を利用したい
- リーズナブルな価格でメーカーおすすめの炊飯器を使いたい
▼【日立RZ-W100GM/漆黒】
東芝RC-10ZWVがおすすめの人
一方、東芝RC-10ZWVは、真空テクノロジーで甘み旨みが深いふっくらご飯を炊き上げられること、お米の銘柄や水の硬度を考慮し自動で美味しく炊いてくれるのが特長です。また、タッチパネルが写真入りで見やすいです。
以下の方におすすめとなります。
- お米に合った炊き方を炊飯器にお任せしたい
- 炊きたてのご飯を食べたい
- 住んでいる地域の水の硬度が高い(各都道府県の水の平均硬度)
- 少量で炊くことも多い
- お弁当用のごはんを炊く
- 写真やガイド案内でメニュー選びが簡単な炊飯器が欲しい
- ロック機能を使いたい
▼【東芝RC-10ZWV/ブラック】
▼【東芝RC-10ZWV/ホワイト】
日立RZ-W100GMと東芝RC-10ZWVの違いを比較!まとめ
日立RZ-W100GMと東芝RC-10ZWVの違いを、次の7つの点から比較しました。
- コンセプトと特長
- 炊き技と内釜
- 白米の炊き分け
- その他の炊き分けメニュー
- デザインとカラー展開
- その他の機能
- 価格
決め手となるのは
- 「自分(家族)好みの食感」にしたいか、「最適な炊き方をお任せ」したいか
- 食感の炊き分け
- 設定画面の見やすさ
- 価格
で、自分や家族好みの食感に合わせてご飯を炊きたい、雑穀米などをよりおいしく食べたい、という方には日立RZ-W100GMが良いですね。
一方、お米の銘柄や水の硬度に合った炊き方をお任せしたい、炊きたてのご飯が食べたい、設定画面の見やすさも重要、という方には東芝RC-10ZWVがおすすめです。
購入を迷われている方の参考になりましたら嬉しいです^^
▼【日立RZ-W100GM】
▼【東芝RC-10ZWV】